この場所に教会ができたのは1918年6月だそうですが、このロマネスク様式の聖堂は1929年(昭和4年)に建立されました。インターネットで検索したところ、設計監督が坪井正太郎、施工が矢沢軍治郎とのことです。
聖堂内は白い漆喰の壁に、褐色の木の柱や天井が見事なコントラストをなしていました。
木造の美しい建物ですが、何よりも目立つのは入り口正面上部と左右の側廊の窓にあるステンドグラスです。このステンドグラスはロンドンで1889年に製作されたものだそうで、東京ナザレ修道院の母院である英国コンウオール地方のエピファニー修道院にあったものだそうです。同修道院の閉鎖により、日本に贈られ1985年12月にここに設置されたと河野牧師さんから伺いました。
側廊の窓を飾る8枚のステンドグラスのうちの1枚です。工法や画風はアールヌーボーのゲンリュウトイワレルウイリアム・モリスらの影響を受けていると見られ、ジャポニズムの影響も見られ細部には唐草模様が用いられていると伺いました。
聖堂の入って右奥に小さなチャペルがあり、美しい聖母像が置かれていました。
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